大津地裁 関西の生コンクリート業界の労組幹部ら6人有罪判決

関西の生コンクリート業界の労働組合の幹部らが滋賀県の建設工事に関わる商社の担当者を脅し、提携関係にある組合の加盟業者と契約を結ぶよう迫ったなどとして、恐喝未遂の罪などに問われている裁判で、大津地方裁判所は、起訴された6人に有罪判決を言い渡しました。

この裁判では、大阪・西区にある関西の生コンクリート業界の労働組合、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部」の幹部らが6年前、県内での建設工事に関わっていた大阪市の商社の担当者を脅し、提携関係にある組合の加盟業者と契約を結ぶよう迫ったなどとして、副執行委員長だった湯川裕司被告(50)など6人がそれぞれ恐喝未遂や威力業務妨害などの罪に問われていました。
2日の判決で、大津地方裁判所の畑山靖裁判長は「被害を受けた会社や関係者は、経済的、精神的に多大な負担を被り、犯行の結果は重大だ」などと指摘して、湯川被告に懲役4年の実刑判決を、また、そのほかの5人に執行猶予のついた懲役1年から3年の有罪判決を言い渡しました。