草津市「担架として使える看板」災害時の備えに注文相次ぐ
大規模な災害の際、包帯や担架などの不足が指摘されるなか、草津市の企業が、いざという時に担架として使える看板を開発したところ、地域貢献を進めようとする企業からの注文が相次ぎ、話題となっています。
草津市の企業が開発した看板は、高さが2メートルほどで、災害のときには裏側の支えを取り外し、そのまま裏返しにすると担架としても使えます。
去年10月に、同じ大きさの通常の看板より5割ほど高い価格で販売を始めましたが、地域貢献を進めようとする企業からの注文が相次ぎ、関西各地の飲食店や工事現場などに設置されています。
また、この会社では看板を活用した防災教育にも力を入れていて、去年12月には地元の小学校に看板を寄付しました。
児童たちは早速、先生が乗った看板を6人で持ち上げ、担架としての使い方を学んでいました。
体験した女子児童は、「思ったより軽くて驚きました。近くで倒れている人を見かけたらすぐに助けられるようにしたいです」と話していました。
看板を開発した会社の和田法久さんは、「いざ担架をどこかから持ってきてほしいと言われても、どこにあるのか分からないのが現状だ。多くの場所に設置することで、万が一のときに使ってもらえるようにしたい」と話していました。