弓道の上達願って… 新春恒例の「初射会」大津

弓道の愛好家たちが、技術の上達を願ってことし最初の矢を放つ、新春恒例の「初射会」が大津市で行われました。

「初射会」は、滋賀県弓道連盟が毎年1月3日に開催していて、ことしは10代から80代までの愛好家52人が参加しました。
はじめに、最初の矢を射る「矢渡」と呼ばれる儀式が行われ、しんと静まり、緊張感が張り詰める中、県弓道連盟の中野秀也会長が28メートル先にある直径36センチの的を目がけて、ことし最初の矢を放ちました。
このあと、ことしの新成人や参加者が次々と射場に入り、上達への願いを込めて2本ずつ矢を放っていました。
弓道の競技は、ふだんは、白や黒などの道着を着て行われますが、初射会では、正月らしいピンクや水色の華やかな着物姿で弓をひく女性の姿も見られました。
新成人の大学生安積英さん(20)は「技術向上のため一射、一射を大切にしたいと思って矢を放ちました。ことしは、文武両道で大学でもしっかり単位を取り、弓道でも段位を取って充実した1年にしたいです」と話していました。