「さわるオーケストラ」演奏と楽器に触れる 彦根の県立盲学校

盲学校で学ぶ子どもたちに、オーケストラの楽器に実際に触れてもらい、音楽に親しんでもらおうという催しが彦根市で開かれました。

「さわるオーケストラ」と名付けられたこの催しは、障害がある子どもたちに音楽に親しんでもらう活動を行っている、滋賀大学教育学部の音楽教育支援センターなどが開きました。
彦根市にある県立盲学校の体育館には、盲学校で学ぶ3歳から18歳までの児童や生徒15人が集まり、はじめに、県内を拠点に活動するプロのオーケストラ、「近江シンフォニエッタ」の演奏を聴きました。
このあと子どもたちは、オーケストラのメンバーに教えてもらいながら、バイオリンやチェロなどの弦を指ではじいたり、弓を動かしたりして、楽器が奏でる音色を確認しました。
最後に、自分たちで作ったマラカスや、鳥の鳴き声に似た音を出す「バードコール」と呼ばれる楽器などを使って、オーケストラと一緒に「おもちゃのシンフォニー」という曲を演奏し、音楽に合わせて手をたたいたり、体を動かしたりして、楽しんでいました。
高校3年生の上田理奈さんは、「オーケストラの音がとても近かったので、自分が音楽の中に入っている感じがしました。チェロを実際に触らせてもらいましたが、体で振動を感じたので、体と音はつながっていると思いました。またオーケストラを聞いてみたいです」と話していました。