国友一貫斎製作の「反射望遠鏡」など国の重要文化財に

江戸時代後期の近江の鉄砲鍛冶、国友一貫斎が製作した反射望遠鏡や、一貫斎が観測した月面の記録など900点を超える関係資料が新たに国の重要文化財に指定されることになりました。

国友一貫斎は、現在の長浜市出身で、家業の鉄砲製作のかたわら日本で初めて「反射望遠鏡」を製作したほか、みずから天体観測を行って月面の観測図や太陽の黒点を描いた正確な図面も残しています。
今回、国の重要文化財に指定されるのは、▼一貫斎が作った「反射望遠鏡」やレンズなどの部品、▼太陽の黒点や月面の観測記録のほか、▼国友家に伝わる鉄砲の生産や受注に関わる文書や記録など953点で、一貫斎の業績を明らかにするとともに、科学技術史において学術的な価値が高いと評価されました。
このほか、滋賀県からは鎌倉時代に描かれた「紙本墨画鳥獣人物戯画丁巻断簡」という絵画や、中世の荘園を描いた室町時代の古文書、「近江国比良庄絵図」も新たに国の重要文化財に指定されることになりました。
これで県内の国の重要文化財は美術工芸品の分野ではあわせて642件となります。