湖南市が「脱炭素先行地域」に “福祉を支えながら脱炭素化”
温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の取り組みを先行して進めるモデル地域に、滋賀県から新たに湖南市が選ばれました。
環境省はカーボンニュートラルの取り組みを進める地域を「脱炭素先行地域」として全国でおよそ100か所選定し、優先的に予算を配分する取り組みを進めています。
このほどことし4月に続いて2回目の選定地域が発表され、湖南市を含む17道府県の20か所が選ばれました。
湖南市は福祉施設を中心に脱炭素の取り組みを進めることにしていて、今後、県などと共同で、初期費用なしで太陽光発電や蓄電池を設置する取り組みを、市内の福祉施設や一般住宅などあわせて500か所あまりを対象に行うことにしています。
また、福祉作業所で製造された木質バイオマス燃料を使うボイラーやストーブを福祉施設などに導入し、脱炭素を進めながら障害者の雇用の確保も目指すことにしています。
県内の自治体が「脱炭素先行地域」に選ばれたのは米原市に次いで2例目で、選ばれると5年間で50億円を上限に国の交付金を活用できます。
湖南市の担当者は「交付金を活用し、福祉を支えながら脱炭素化に貢献していきたい」と話していました。