びわ湖の「ヨシ」ストローに加工 立命館大がカフェで社会実験
プラスチックごみの削減が世界的な課題となる中、滋賀県にキャンパスがある立命館大学の学生たちが、びわ湖の「ヨシ」を使った「ヨシストロー」を飲食店の客に使ってもらう社会実験を始めました。
立命館大学経済学部の寺脇拓 教授とゼミの学生たちは、プラスチックストローの代わりにびわ湖のヨシの茎を使った「ヨシストロー」の研究を進めていて、10日から近江八幡市内のカフェで社会実験を始めました。
学生たちはカフェの客に新品のヨシストローと、複数回使うリユースを想定して10回煮沸したヨシストローを、両方渡して実際に使ってもらいました。
ヨシストローは大量生産が難しく、1本あたりの費用が高くつくため、一般的に普及させるには煮沸して複数回使うリユースが必要と考えていて、社会実験ではいくらなら支払えるかや使用感についてアンケートをとって課題を検証することにしています。
ヨシストローを使った大阪の50代の女性は、「普通のストローと使い心地も変わらないので、値段が同じで環境のことを考えるならば、こちらを使います」と話していました。
立命館大学3年の辻雅基さんは、「ヨシストローは、琵琶湖の環境を守る、ヨシの文化を継承する、プラスチック問題の解消の3つのメリットがあると思うので、ぜひ皆さんに使ってもらいたい」と話していました。