比叡山延暦寺に伝わる国宝と重要文化財の展覧会

比叡山の延暦寺に伝わり、国宝や重要文化財に指定されている、文書や仏像などの文化財を紹介する展覧会が開かれています。

この展覧会は、延暦寺の文化財を展示する「国宝殿」の開館30年を記念して開かれ、ふだんは近畿地方の博物館などで保管されている延暦寺ゆかりの仏像などおよそ70点が展示されています。
このうち、国宝の「天台法華宗年分縁起(てんだいほっけしゅう・ねんぶんえんぎ)」は、最澄が、比叡山を拠点として天台宗を開くことを朝廷に認めてもらうためにみずから記したもので、天台宗の僧りょの育成に関することなどが書かれています。
また、国宝の「刺納衣(しのうえ)」は、僧りょが「けさ」の下に身につけるもので、最澄が留学先の中国の「唐」から持ち帰ったものだということです。
比叡山延暦寺国宝殿の宇代貴文 主任学芸員は、「ふだんはほかの博物館で保管されている文化財が、一度に展示される機会はめったにありません。貴重な文化財を通して、延暦寺の歴史を感じ取ってもらいたい」と話していました。
この展覧会は10月末に展示を入れ替えて、12月4日まで開かれます。