大津市の遺跡から集落跡や中国製陶磁器 中世の繁栄裏付けか

大津市の調査で、びわ湖沿いの地域から中世の集落の跡や中国製の陶磁器などが見つかり、担当者は、この地域が古くから、経済的に繁栄していたことを裏付ける発見だとしています。

中国製の陶磁器などが見つかったのは、大津市坂本地区にある「比叡辻遺跡」で、市は、宅地の造成に伴って、ことし1月から発掘調査を行ってきました。
これまでにおよそ1800平方メートルの範囲から、鎌倉時代から室町時代にかけてのものとみられる住宅の柱を支える礎石のほか、香炉などの中国から輸入された陶磁器が見つかったということです。
比叡辻遺跡の一帯は、室町時代の文献などから、びわ湖の水運による流通の拠点や延暦寺の門前町として、経済的に繁栄していたと考えられていましたが、これまで本格的な発掘調査は行われていませんでした。
市文化財保護課は、今回見つかった柱の礎石は裕福な人の住まいに見られる特徴で、また、中国製の陶磁器は当時は非常に高価だったことから、こうした文献の記述を裏付ける発見だとしています。
発掘調査を担当する大津市文化財保護課の西まゆみ学芸員は「今後も調査を続け、かつての大津の様子を明らかにしていきたい」と話していました。
大津市は、今月4日に現地説明会を行うことにしています。