比叡山延暦寺 お盆の墓参り見送る人に代わり 僧りょが墓参り

新型コロナウイルスの感染拡大で、お盆の墓参りを見送る人も出る中、大津市の比叡山延暦寺では、僧りょらが墓参りを代行しています。

比叡山延暦寺の霊園は、遠方に住んでいたり病気を患っていたりして墓参りができない人のために、30年ほど前から、墓参りの代行サービスを行っています。
13日も午前6時前から、7人の僧りょがおよそ280の墓を手分けして回り、お経を唱えていました。
寺では、12日、職員が墓の周りの雑草を抜いたり墓石を洗ったりして掃除したあと、新しい花を供え、墓参りの準備を整えていたということです。
お盆の墓参りの代行は、新型コロナの流行以降、2割ほど増えているということで、後日、依頼主にはがきで墓参りを行ったことを報告することにしています。
比叡山延暦寺大霊園の高山良彦執事は「新型コロナが早く終息するようにという願いを込めながら、お経を唱えました。お墓の前で、安心して拝んでいただける日々がきたらよいと思っています」と話していました。