滋賀県で記録的な大雨 河川の氾濫も 災害に最大級の警戒を

上空の寒気や湿った空気の影響で、滋賀県内では記録的な大雨となっています。
県と気象台は、午前9時すぎ、長浜市を流れる高時川で氾濫が発生したと発表し、最大級の警戒を呼びかけています。
また、これまでに降った大雨で、湖北を中心に地盤の緩んでいる地域があり、少しの雨でも災害の危険度が高まるとして、引き続き土砂災害への厳重な警戒を呼びかけています。

彦根地方気象台によりますと、県内は上空の寒気や湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっています。
長浜市付近では、午前6時半までの1時間に、およそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象台は「記録的短時間大雨情報」を出しました。
県内では、川の水位が高い状態が続いていて、県と気象台は、午前9時5分に、長浜市の高時川が市内の木之本町川合付近で氾濫したと発表し、最大級の警戒を呼びかけています。
4日の降り始めから5日午前11時までに降った雨の量は、長浜市余呉町柳ケ瀬で164.5ミリに達しています。
気象台は、長浜市に「土砂災害警戒情報」を出して、厳重な警戒を呼びかけています。
彦根地方気象台によりますと、県内は、今後は南部を中心に雨が強まり、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあります。
6日正午までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、北部、南部ともに80ミリと予想されています。
気象台は、これまでの大雨で、湖北を中心に地盤の緩んでいる地域があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるとして、引き続き厳重な警戒を呼びかけています。

【専門家 雨がやんでも川の増水に注意を】
河川工学が専門の立命館大学の里深好文教授は「高時川と姉川が合流する長浜市の難波橋では、午前6時ごろから、水位の上昇が続き、予断を許さない状態だ。一般的に下流の地域は遅れて水位が上昇するので、雨がやんでも十分に気をつけて安全を確保してほしい」と話しています。

【被害や交通機関への影響】
雨による被害が出ています。
長浜市余呉町菅並では、5日午前8時前、軽トラックが冠水した道路で動けなくなったと通報がありました。
また、同じ長浜市の余呉町上丹生では、午前8時20分に、82歳の女性から「自宅の1階が浸水したので、2階から避難したい」と救助の要請が入りました。
消防によりますと、いずれも救助され、けがはないということです。
交通への影響です。
北陸自動車道は、道路に土砂が流れ込み、現在、長浜市の木之本インターチェンジと福井県の敦賀インターチェンジの間の下り線で、通行止めになっています。
国道365号線は、長浜市余呉町椿坂の複数の場所で、道路脇の斜面が崩れているのが見つかり、その付近から福井県境までが通行止めになっています。
JR北陸線は、大雨の影響で、近江塩津駅と福井県の敦賀駅の間の上下線で、午前7時前から運転の見合わせが続いています。