全国学力テスト 滋賀県は8回連続 全科目で全国平均を下回る

ことし4月、小学6年生と中学3年生を対象に行われた全国学力テストの結果が公表され、滋賀県は、8回連続ですべての科目で全国平均を下回ったことがわかりました。

全国学力テストは、文部科学省が子どもたちの学力を把握して授業の改善につなげることを目的に、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、毎年、行っています。
ことし4月に行われた学力テストには、県内318の小中学校の児童生徒およそ2万4000人が参加し、結果が公表されました。
それによりますと、県内の平均正答率は、小学校、中学校ともに、国語と算数・数学が8回連続で全国平均を下回ったほか、4年ぶりに実施された理科も全国平均を下回ったことがわかりました。
このうち、小学校の国語の平均正答率は63%と全国平均より2.6ポイント低くなったほか、中学校では国語が1ポイント、数学が0.4ポイント低くなっていますが、去年と比べてその差は改善しているということです。
今回のテストでは、いずれの教科でも、文章や図から問題を読み解く力に課題がみられたということで、県教育委員会は、結果を詳しく分析した上で、市町の担当者とともに改善策を検討していくことにしています。
県教育委員会の福永忠克教育長は「結果をとても重く受け止めている。原因をしっかりと分析して改善を図っていきたい」と話していました。