宮原啓輔記者が北大東島から中継 自衛隊レーダー配備

北大東島で16日に行われた政府の住民説明会を取材した基地担当の宮原啓輔記者の中継です。

説明会で住民からの反対意見はほとんどありませんでした。村長は近く正式に受け入れを表明する見通しです。

島の北東部にはレーダーと、部隊が業務を行う建物や警備部隊の小銃の弾薬を保管する火薬庫などが置かれます。島の南には電波を測定する装置などが整備されます。

今後の予定は、今年度からボーリング調査や希少な動植物の保全対策の検討などが行われます。また、実施設計も作られます。
そして、来年度には工事に着工する方針です。
完成時期は決まっていません。

この5年間で、沖縄県内には自衛隊の施設や部隊が次々と配備されていっています。宮古島と石垣島には新たな駐屯地が開設されたほか、ことしに入って与那国島とうるま市の自衛隊施設に新たな部隊が配備されました。また、石垣島と与那国島の駐屯地ではアメリカ軍も訓練で使用していて共同運用が進められています。

この期間だけみても、新たな自衛隊の施設が建設されるなど南西防衛の強化が急ピッチで進められていることを実感しています。
また、政府は防衛力の強化に向けて全国各地の港と空港を自衛隊や海上保安庁が円滑に利用できるよう整備も進めていて、こうした状況に沖縄戦の体験者からは不安を訴える声も聴かれます。
79年前、戦争により多くの人の命が失われた沖縄で有事に備えた動きが活発になっている状況について今後も取材し続け、伝えていきたいと考えています。