県内は気温が上がり西表島では猛暑日に 17日も熱中症対策を

沖縄県内は、16日も午前中から気温が上がり、西表島の上原と多良間空港では35度を超え、猛暑日となりました。
17日も熱中症の対策をとるよう心がけてください。

沖縄気象台によりますと、16日の県内は高気圧に覆われておおむね晴れた天気となり、気温が上がりました。

日中の最高気温は、西表島の上原で35.5度、多良間空港で35.2度と、35度以上の猛暑日となりました。

また、那覇市で34.8度、伊是名島で34.6度、北大東空港で33.7度などと各地で30度以上の真夏日となりました。

北大東島では暑さだけではなく雨が少ない状態が続き、主要な産業であるさとうきびの生育に影響が出ています。

南大東島地方気象台によりますと、北大東島では先月に降った雨が平年の67%にあたる139ミリだった上、今月も15日までに降った雨が4ミリとなっています。

40年近くさとうきびを育てている與儀實善さん(76)によりますと、まとまった雨が長期間降らないことで土壌が干上がっているということです。

畑では、農業用のため池の水を使うのが最低限で済むよう、ホースを使って水をたらす工夫をしていました。

與儀さんは「ことしは気温が33度や34度になるのが普通になり、暑さが体にこたえるし、植物にもこたえています。どうにか雨が降ってほしいです」と話していました。

気象庁によりますと、県内は17日もおおむね晴れて気温が上がる見通しで、最高気温は那覇市で35度、名護市と、大東島地方、宮古島地方、それに八重山地方で34度と予想されています。

気象庁と環境省は、17日も熱中症の危険性が極めて高まるとして、大東島地方と八重山地方に熱中症警戒アラートを発表しています。

室内ではエアコンを使って涼しい環境で過ごし、外出する際には日傘を差したり水分や塩分を補給したりするなど熱中症対策をとるよう心がけてください。