スポーツ大会目的の訪問 “滞在のばすこと促す取り組みを”

スポーツ大会を目的に沖縄を訪れる人の消費額は、一般の観光客より低いと推測されることが分かり、調査を行ったシンクタンクなどは、滞在日数をのばすことを促す取り組みを検討すべきだと提言しています。

この調査は、民間のシンクタンク「りゅうぎん総合研究所」と沖縄観光コンベンションビューローが、去年11月からことし1月にかけて行われた4つのスポーツ大会の参加者にアンケートを実施したもので、あわせて1037人が回答しました。

それによりますと、渡航費を含む旅の総費用で1人あたりの平均が最も高かったのは、自転車競技の「ツール・ド・おきなわ」で、10万円あまりでした。

また、「Bリーグオールスター」「石垣島マラソン」「NAHAマラソン」は、いずれも8万円台だったということです。

一般の観光客の渡航費を含まない消費額は10万円あまりで、シンクタンクなどは、スポーツ大会を目的に沖縄を訪れる人の消費額は、一般の観光客より低いと推測されるとしています。

また、今回の調査では、およそ7割の参加者が大会前後に観光を行っていることもわかり、シンクタンクなどは、周遊するコンテンツを提供するなどして、滞在日数をのばすことを促す取り組みを検討すべきだと提言しています。

沖縄観光コンベンションビューローの担当者は、「戦略的な情報発信を行い、少しでも長く滞在して多くの場所に足を延ばしてもらえるよう取り組んでいきたい」と話しています。