中国海警局の領海侵入「極めて深刻な事態」海上保安本部本部長

第11管区海上保安本部の坂本本部長は25日の記者会見で、中国海警局の船が領海侵入を繰り返し接続水域を連日航行していることについて、「極めて深刻な事態で、依然として予断を許さない状態が続いている」と述べ、領海警備に万全を期していく考えを示しました。

第11管区海上保安本部によりますと、中国海警局の船がことし、尖閣諸島の沖合で日本の領海に侵入するのを確認したのは23件で、接続水域の連続航行日数は25日で187日に上り過去最長を更新し続けています。

海警局の船が日本の漁船に近づこうとするケースも目立っていて、第11管区海上保安本部の坂本誠志郎本部長は25日の定例の記者会見で「極めて深刻な事態で、依然として予断を許さない状態が続いている。わずかな変化も見逃すことのないよう、引き続き高い緊張感を持って監視、警戒を行い領海警備に万全を期していく」と述べました。

また、ことしに入ってマリンレジャー中に事故に巻き込まれた人が35人に上っていることを受けて、坂本本部長は「天候の変化や自然をあなどることなく、ライフジャケットを着用し自然海岸ではなく海水浴場を利用するなど安全をしっかりと確保したうえで、沖縄の海を満喫してほしい」と呼びかけました。