伊良部島で海神祭 カツオの切り身がばらまかれる

カツオ漁の盛んな沖縄県宮古島市の伊良部島で、9日、航海の安全や豊漁を願う海神祭が行われました。

海神祭は、毎年、旧暦の5月4日に航海の安全や豊漁を願って行われる伝統行事です。

まもなくカツオ漁が最盛期を迎える伊良部島の佐良浜漁港では、海に泡盛をささげたあと、地元の老人クラブの人たちなどが踊りを披露しました。

このあと、伝統の手こぎ船の「サバニ」に乗って速さを競うレースも行われ、若者たちが集落別に分かれて力いっぱいのかいさばきを見せていました。

また、港の岸壁では、係留した3隻の漁船から新鮮なカツオの切り身1500キロを豪快にばらまく、伊良部島の海神祭恒例の「オオバンマイ」が行われました。

地元の人たちや観光客が大勢詰めかけ、段ボール箱を頭上に掲げたり大きな袋を広げたりして、カツオの切り身が宙を舞うたびに歓声をあげながら受け取っていました。

訪れた人は「この日を目的に東京から来ました。楽しかったです」と話していました。