野鳥のはく製を集めた展示会 名護博物館

名護市の博物館では、市内で観察された身近な野鳥から貴重な野鳥までのはく製を集めた展示会が開かれています。

「名護の鳥展」は、野鳥の活動が活発になるこの時期に、豊かな自然や環境の大切さを考えてもらいたいと名護博物館が開いています。

会場の博物館のギャラリーには、名護市の街なかや集落で見ることができる「スズメ」や「カラス」といった身近な野鳥から、国の天然記念物である「ヤンバルクイナ」などの貴重な野鳥まで、あわせて89のはく製が展示されています。

このうち「タカサゴクロサギ」は、国内での観察記録が少なく、ごくまれに沖縄の湿地や水田に飛来してくる鳥で、全体的に黒っぽく、胸のあたりに筋のような模様があるのが特徴です。

また「コアホウドリ」は、翼を広げると2メートルほどになる大型の海鳥で、夏は北の海で生息し、冬に太平洋の島々で繁殖しますが沖縄ではルートを外れて迷い込んだ「迷鳥」として観察・保護されることもあるということです。

名護博物館の宮里ひな子学芸員は「名護市内では300種余りが観察され、国内で見られる野鳥の半数になる。本物の鳥を身近で見られる機会は少ないので、はく製で大きさや色、形などを感じてほしい」と話していました。

「名護の鳥展」は、今月26日まで開かれています。