南城市長によるセクハラ被害訴え賠償請求 市長と市 争う姿勢

南城市の古謝景春市長の運転手をしていた女性が、市長のセクハラ行為により精神的苦痛を受けたなどとして、市長と市を相手取りおよそ400万円の損害賠償を求めている裁判の1回目の口頭弁論が、16日、那覇地方裁判所で開かれ、市長と市は争う姿勢を示しました。

南城市と業務委託契約を結び、おととし8月から古謝市長の運転手をしていた女性は、市長から胸をつかまれたり性的な発言をされたりするセクハラを受けた上、市側も適切な対応をせず業務委託を期間の途中で解除され精神的苦痛を受けたなどとして、市長と市におよそ400万円の損害賠償を求めています。

この裁判の1回目の口頭弁論が、16日、那覇地方裁判所で開かれ、古謝市長側は「セクハラ行為はなく、女性は10年以上も前からの知人で金銭の無心があり、これを断った直後にセクハラの申告がなされるようになった」などとする答弁書を提出しました。

また、市側も答弁書を提出し「女性の申し出を真摯に聴き取り、その事実を確認することができなかったことを伝え、市長と接する機会のない別の業務を提案するなどした。ほかの業務もできないと述べたため、業務を行わないのに委託料の支出の継続は困難でやむをえず委託を解除した」などとして、いずれも訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しました。

次の裁判は、来月25日に開かれる予定です。