雇用調整助成金など6000万円余 不正受給 返還要求へ

沖縄労働局は、浦添市にあるITスクールなどを営む事業所が休業日数を偽るなどして雇用調整助成金など6000万円余りを不正に受給していたと発表しました。
労働局は返還を求めることにしています。

雇用調整助成金は、企業などが雇用維持のため従業員を休ませるなどした場合、国が休業手当の一部を助成する制度で、新型コロナ対策として要件が緩和され、不正受給が全国で問題になっています。

沖縄労働局によりますと、浦添市牧港にあるITスクールや民宿などを営む「ドゥーイットミリオン」は、令和2年4月から2年間にわたって従業員の休業日数を水増ししたり、雇っていない人を雇用したとうその書類を作ったりして、雇用調整助成金と緊急雇用安定助成金あわせて6000万円余りを不正に受け取っていたということです。

労働局によりますと、今回のケースを含めこれまでに県内では、あわせて18の事業所が雇用調整助成金や緊急雇用安定助成金を不正に受け取り、その受給額はあわせて4億3000万円余りに上っています。

今回の事例はこれまでで最高額になるということで、沖縄労働局は会社側に返還を求めることにしています。