ヤンバルクイナを交通事故から守れ 大宜味村で安全呼びかけ

やんばると呼ばれる沖縄本島北部だけに生息する国の天然記念物のヤンバルクイナなど希少な野生生物を交通事故から守るキャンペーンが3日、沖縄県大宜味村で行われ、行楽客に交通安全を呼びかけました。

これは、大型連休の期間中、交通量が多くなることから環境省や名護警察署などが行いました。

大宜味村の道の駅で行われたキャンペーンでは、初めに、ヤンバルクイナをモチーフにしたキャラクター「クイちゃん」が、名護警察署の沖田暢彦署長から1日警察署長に任命されました。

そして「クイちゃん」や環境省の職員など参加者が道の駅を訪れた行楽客などにチラシやティッシュを配り速度を落として走るなど野生生物を守るための運転を心がけるように呼びかけました。

またパトカーなど10台の車が野生生物の事故が多いポイントを重点にパトロールを行いました。

ことしに入り、ヤンバルクイナの交通事故は、先月29日までに11件発生し、10羽が死んでいます。

環境省やんばる自然保護官事務所の椎野風香自然保護官は「この時期はヤンバルクイナの繁殖期の真っ最中で道路上に出てくることも多くあります。運転に注意してやんばるの自然を楽しんでほしい」と話していました。