沖縄電力の昨年度決算 2年ぶりに黒字に転じる

沖縄電力は、昨年度=2023年度の決算を発表し、グループ全体の損益は23億9000万円あまりの黒字で、前年度の454億円の赤字から2年ぶりに黒字に転じました。

これは、沖縄電力が30日の記者会見で発表しました。

会見の冒頭、本永浩之社長は、先月25日の宮古島での大規模な停電について「ご不便やご迷惑をおかけしたことを改めて深くおわび申し上げます。不具合の箇所の特定と原因の究明をしっかり行い、同様の事故が発生しないよう防止策を講じていきます」と述べました。

このあと、昨年度=2023年度の決算が発表され、グループ全体では、売り上げが、電気料金の改定などによって前の年度より5.8%多い2363億円となりました。

一方で、営業費用は、燃料価格の下落などで14.3%少ない2329億円となりました。

こうした結果に基づき、最終的な損益は23億9000万円あまりの黒字となりました。

前年度=2022年度は、ウクライナ情勢の影響で燃料の調達コストが大幅に上昇した一方、コストの一部しか電気料金に反映できず、454億円の赤字となっていて、昨年度は2年ぶりの黒字に転じました。

本永社長は「黒字については、当社の歴史では低い水準と意識していて、今後も引き締めて業績をさらに回復できるようにやっていきたい」と話しています。