玉城知事 特定利用港湾に指定後初めて石垣港を視察

玉城知事は25日、自衛隊などが円滑に使えるように整備・拡充する「特定利用港湾」に指定された石垣港を視察し、「民港の活用の状況が一番最優先されるべきだ」と述べ、今後の石垣市と政府の協議を注視していく考えを示しました。

政府は有事に備えて全国各地に「特定利用空港・港湾」を指定し、自衛隊や海上保安庁が訓練などで円滑に使えるよう整備・拡充する方針で、県内では今月、那覇空港と石垣港が指定されました。

24日から石垣市を訪れている玉城知事は、25日、石垣港を視察し、まず海上保安官から、先月、新たに配備された石垣海上保安部の大型巡視船「やえやま」の船内を案内されました。

続いて、石垣市の担当者から主にクルーズ船が停泊する岸壁を案内され、石垣港では1日に200回ほど船の出入りがあることや、将来的に石垣港を発着するクルーズ船の就航を目指していることなどを説明されました。

視察を終えた玉城知事は、石垣港について、竹富町の離島との間を結ぶ便や大型貨物船が出入りする暮らしにとって非常に重要な港だと述べました。

その上で、特定利用港湾への指定について、「民港の活用の状況が最優先されるべきだ。今後、石垣市と国がどのような方向性で協議をしていくか詳細な情報はないが、民港の活用に影響がない形での協議が進められると考えている」と述べ、今後の石垣市と政府の協議を注視していく考えを示しました。