辺野古 護岸工事着手から7年 移設反対の人たちが海上で抗議

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり国が埋め立てに向けた護岸の工事に着手してから25日で7年です。
海上では移設に反対する人たちが抗議活動を行いました。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、2017年4月25日、国が埋め立て予定地を囲う護岸の造成工事に着手しました。

それから7年となった25日、移設に反対する地元の人などおよそ30人がカヌーに乗り込み、海上で抗議活動を行いました。

沖縄防衛局によりますと、辺野古側の区域には現在、埋め立てに必要な量の99.6%にあたるおよそ318万立方メートルの土砂が投入されていて、これは埋め立て全体でみると必要な量のおよそ16%にあたります。

国はことし1月から軟弱地盤のある大浦湾側の区域で埋め立てに向けた工事に着手し、25日も海に石材を投入するなどの作業が行われていました。

移設をめぐり、国はアメリカ側に新たな施設を提供するまで12年程度かかると見込んでいて、一方、県は地盤改良の実現性を疑問視し、工事を中止するよう求めています。

抗議活動に参加した名護市の40代の男性は「沖縄の7割の民意が新しい基地建設は反対とはっきり出ているのにそれを踏みにじる国の行為は許せない」と話していました。