嘉手納基地で不発弾見つかる 国道など通行止めにして処理作業

沖縄戦でアメリカ軍が使ったとみられる不発弾が嘉手納基地の工事現場で見つかり、25日夜、国道58号などを通行止めにして処理作業が行われます。

25日処理される不発弾は、79年前の沖縄戦当時、アメリカ軍が使ったとみられるおよそ113キロからおよそ227キロの砲弾1発です。

沖縄防衛局とアメリカ空軍によりますと、この不発弾は嘉手納基地の北側にある救難ヘリコプター用に新たに建設している格納庫の工事現場で、23日、見つかりました。

処理現場から半径480メートル以内の34世帯、66人が避難の対象となっていて、それより遠い地域でも屋内避難の区域を設けています。

25日午後6時から住民の避難が実施され、午後7時半からは国道58号の水釜交差点と嘉手納ロータリー前交差点の間と周辺の道路が通行止めになります。

処理作業は午後10時までに終了する予定だということです。

沖縄戦では「鉄の暴風」と言われるほど大量の砲弾が撃ち込まれていて、県によりますと、県内には今も1878トンの不発弾が残っていると推計されていて、すべてを処理するにはあと70年から100年ほどかかると見られています。