伝統の赤瓦屋根の施工職人「選定保存技術」保存団体認定目指す

沖縄伝統の赤瓦屋根を施工する職人たちが結集し、文化財の維持に必要な技術として国が定める「選定保存技術」の保存団体への認定を目指すことになりました。

赤瓦屋根の施工は瓦ぶきとしっくい塗りの技術からなりますが、近年、職人の減少と高齢化が進んでいて技術の継承が課題になっています。

こうした中、県内の文化財の補修などに携わる赤瓦施工職人たちが、琉球瓦葺技術保存会を24日発足させました。

保存会では、後継者の育成や伝統技術の記録に取り組んでいくとともに、文化財の維持に必要な技術として国が定める「選定保存技術」の保存団体への認定を目指すことにしています。

県内では、組踊に不可欠な道具や衣装の製作技術や、宮古上布の原料となる苧麻糸作りの技術などが「選定保存技術」として選ばれています。

赤瓦施工職人で、琉球瓦葺技術保存会の田端忠代表は「首里城など沖縄の建築文化を代表する技術なのでぜひ残すべきだと思う。若い人たちを育てて未来へ技術をつないでいく役割を果たしたい」と話していました。