台湾付近地震による津波警報時の避難 6割が車使用 石垣市

今月3日に津波警報が発表された際の避難行動について、石垣市が住民を対象に行ったアンケートで、避難した人のおよそ6割が車を使ったと回答しました。
市は徒歩による避難が基本だと呼びかけています。

石垣市は、今月3日の台湾付近を震源とする大地震で津波警報が発表された際の避難行動について、今月5日から10日間、住民を対象にSNSを使ったアンケートを行い、1300件余りの回答を得ました。

この中で、避難した人に移動手段を尋ねたところ、57%が「車」、34%が「徒歩」と回答しました。

また、避難に要した時間は5分以内が31%と最も多く、次いで10分以内の22%、20分以上の19%などとなっています。

ただ、5分以内だった人の57%は徒歩による避難だと分かったということです。

津波避難では渋滞などを防ぐため、徒歩が原則とされていますが、高齢者や障害者などがいて車で避難せざるをえない場合などは例外とされています。

市は、徒歩で移動できる避難場所やルートの把握、それに高齢者などの避難を事前に地域や家族で考えておくことなどが課題になるとしています。

石垣市の中山市長は「地震による電柱や家屋の倒壊により自動車での避難が困難になる可能性がある。歩行が困難な方以外は徒歩での避難をお願いしたいし、万が一渋滞に巻き込まれた場合は津波の到達時間を考慮して速やかに車を降りる勇気を持ってほしい」と呼びかけました。