有害性指摘の有機フッ素化合物 米環境保護局が新基準を決定

有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFOS」などについて、アメリカ環境保護局は、飲料水に含まれる濃度の新たな基準値を決めました。
日本の環境省による水質管理の暫定的な目標値より厳しいものとなっていて、県は、今後、国の対応を注視していくことにしています。

有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFOS」と「PFOA」についてアメリカ環境保護局は、飲料水に含まれる濃度の新たな基準値をいずれも1リットル当たり4ナノグラムに決めたと、今月発表しました。

日本では、環境省による水質管理の暫定的な目標値が、1リットル当たり「PFOS」と「PFOA」を合わせて50ナノグラムとなっていて、これを下回る厳しいものとなっています。

このほか、日本ではことし2月から規制対象に追加された有機フッ素化合物の「PFHxS」について、アメリカ環境保護局は、新たな基準値を1リットル当たり10ナノグラムと決めました。

「PFOS」と「PFOA」については、環境省が日本国内での正式な目標値などを設ける方向で検討を進めています。

沖縄県内では、アメリカ軍基地周辺の河川や地下水などで環境省による暫定的な目標値を超える値が相次いで検出されていることから、県は、今後、国の対応を注視していくことにしています。