米軍用機の音を気にする子どもの割合が6割 名護市教委が調査

名護市教育委員会が小中学生を対象にアンケート調査を実施した結果、アメリカ軍の軍用機の音を気にする子どもの割合が6割を占めることがわかりました。

名護市教育委員会は去年10月から11月にかけて、市内に13ある全小学校の5、6年生と8つある全中学校の生徒を対象に、アメリカ軍の軍用機の音についてアンケート調査を行い、2338人から回答を得ました。

それによりますと、学校で遊んでいる時や授業中に飛行機やヘリコプターの音が気になったことがあるか尋ねたところ、「よくある」または「ある」と答えた子どもは全体の61.2%を占めました。

9年前に行った調査結果と比較すると、全体で3.2ポイント増加し、6つの学校で「よくある」または「ある」と答えた子どもの割合が上昇しました。

その割合が今回最も高かったのは、東海岸の久辺中学校の86.7%で、市の西側でも70%を超える学校がありました。

自由記述では「うるさくて授業に集中できない」とか、「とっても近いからこわい、とばないでほしい」などといった声が寄せられていました。

名護市教育委員会は「騒音がすべての学校に少なからず生じていることが見て取れる。児童・生徒が影響を訴えているので何らかの対策を検討する必要がある」としています。