本部町の港で県外への持ち出しが規制されている植物の啓発活動

本格的な観光シーズンを前に本部町の港で沖縄県外への持ち出しが規制されている植物について周知する啓発活動が行われました。

この取り組みは、農林水産省那覇植物防疫事務所が大型連休前のこの時期に行っているものです。

本部町の本部港では、検疫官2人が、鹿児島行きのフェリーに乗り込む乗客に「植物を持っていませんか」などと声をかけ、持ち出しが規制されている植物について書かれたリーフレットを配るなどして注意と協力を呼びかけていました。

沖縄では、特産の紅芋やシークヮーサーなど、サツマイモやかんきつ類の苗木などの一部に地域特有の病害虫がついているおそれがあるため、県外への持ち出しが規制されています。

また、久米島やうるま市の津堅島では、島へのサツマイモなどの持ち込みが規制されています。

那覇植物防疫事務所によりますと、去年県内の空港や港で持ち出そうとして発見されたケースが1件あったということです。

那覇植物防疫事務所の吉田洋人検疫主任は、「沖縄をはじめ、南西諸島には、本州などには発生していない病害虫がいます。他の地域にまん延させないよう皆さんのご協力をお願いします」と話していました。