「やめる覚悟がないと」南城市役所内ハラスメントで意見交換会

南城市役所内でのハラスメントについて考えようという意見交換会が21日、市内で開かれ、参加者からは上司に対して意見を述べたい場合でも「やめる覚悟がないと言えない」といった意見が出ていました。

意見交換会は、南城市の古謝市長の元運転手の女性が「市長からセクハラを受けた」と市に申告したことをきっかけにことし2月に発足した市民団体が開いたもので、およそ60人が参加しました。

この中で、南城市の会計年度職員の女性は「やめる覚悟ないと上司に意見が言えない」と述べ、課長からのパワハラを部長に相談しても「大変だね」の一言で終わるなど改善の余地がないことを明かしました。

また、市長のリコール=解職請求についても意見が交わされ「署名集めなどハードルが高い。元運転手が市長を訴えている裁判の結果を踏まえてからでも遅くはなく時期尚早だ」という意見が相次ぎました。

主催者の「ハートのまち南城 人権ファーストの会」共同代表の津波ひとみさんは「裁判の支援だけではなく、人権が守られる市になるような活動をしたい」と話していました。

意見交換会について古謝市長はNHKの取材に対し「人権は大切なテーマであり開催はかまわない」と述べた上で「提訴は政治的意図が入りこんでいるように感じる。裁判で証言してくれる人も集まっているので、法廷で明らかになると思う」と改めて自身のセクハラを否定しました。