浦添ふ頭の埋め立て 環境への負荷 可能なかぎり軽減を 知事

那覇港の浦添ふ頭側の沿岸を埋め立て、マリーナや緑地などを整備する計画の環境アセスメントをめぐり、玉城知事は、環境への負荷を可能なかぎり減らし、地域の生活と自然環境の保全に万全の措置を講じることなどを求める意見を出しました。

浦添市土地開発公社と那覇港管理組合は、新たな観光やビジネスの拠点を作るため、浦添市西洲にある那覇港の浦添ふ頭地区から大型商業施設「パルコシティ」にかけての沿岸を埋め立て、マリーナや緑地などを整備することを計画しています。

県は、工事による周辺の環境への影響を調べる環境アセスメントの進め方に対する玉城知事の意見をまとめ、16日、事業者に提出しました。

知事の意見では、環境への負荷を可能なかぎり減らし、地域の生活と自然環境の保全に万全の措置を講じることなどを求めていて、具体的には、必要性を十分に検討して埋め立て面積を最小限に抑えることや、夜間工事を実施したり埋め立て区域外に作業ヤードなどを設ける場合は、新たに環境アセスメントを実施することなどとしています。

事業者は今後、知事の意見を踏まえて環境アセスメントの内容を検討することにしていて、季節ごとに影響を把握する項目もあるため、調査には少なくとも1年ほどかかるということです。

この事業に近接する区域では、那覇軍港の移設に伴う工事も計画されています。