那覇市の企業がオフィスの一角で養殖したサンゴを海に植え付け

サンゴの養殖をオフィスの一角で行っている那覇市の企業が、17日、育てたサンゴを海中に植え付ける作業を行いました。

障害者雇用などに取り組んでいる那覇市の企業は、オフィスの一角に水槽を設置してサンゴの陸上養殖も行っています。

17日は育てたサンゴを海中に植え付けることになり、豊見城市の与根漁港におよそ20人が集まって、まず、小指ほどの大きさから3か月ほどかけて育てたサンゴを、地元の子どもたちの絵が描かれた基盤とステンレス製のホルダーにネジで固定しました。

その後、漁港から2キロほどの沖合で海にもぐり、およそ15分かけてホルダーを鉄製の魚礁に植え付けました。

今回で、この企業が植え付けたサンゴは180株以上になるということで、今後も定期的に海にもぐって観察しながら育てていきたいとしています。

「サンクスラボ」の村上タクオ代表取締役は「天然のサンゴもしっかり残っているので、元々の資源を大切にしながら植え付けているサンゴをしっかり自然となじんでいけるように取り組んでいきたい」と話していました。

豊見城市の徳元次人市長は「豊見城市の海は想像を超えるほど神秘的できれいで、このプロジェクトはとても有意義だと感じた。今後も海を守ることにつながることはしっかり取り組んでいきたい」と話していました。