個人消費や観光が好調 県内の景気7か月連続で「拡大基調」

日本銀行那覇支店は、県内の景気について、個人消費や観光が好調なことから7か月連続で「拡大基調にある」としています。

日銀那覇支店が発表した今月の県内の金融経済概況によりますと個人消費は緩やかに増加しています。

売上高を前の年の同じ月と比べると、ドラッグストアが19.1%、コンビニが11.5%、デパート・スーパーが10.6%増加したほか、外食産業も売り上げを伸ばしているということです。

2月の観光客数は前の年の同じ月に比べ20.3%増加したほか、主なホテルの稼働率が3月の速報値で72.9%だったことなどから観光は「拡大基調にある」としています。

こうしたことから日銀那覇支店は県内の景気について7か月連続で「拡大基調にある」と判断しています。

日銀那覇支店は、観光客の増加に伴う良好な雇用・所得環境を背景に個人消費が緩やかに増加していくシナリオは変わっていないとした上で「かりに県内で賃上げがしっかりとなされなければ実質賃金が下がり景気の下押し要因になる。値上げに伴う生活防衛的な消費行動もみられるので個人消費の動向を注意してみていきたい」としています。