沖縄県内で雷を伴った大雨 土砂災害などに厳重警戒

沖縄地方は、前線に流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定で、渡名喜島では12時間の雨量が観測史上最も多くなりました。
県内では、ところによって雷を伴った雨が降り続いていて、気象台は、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫などに警戒するよう呼びかけています。

沖縄地方は、前線に流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となっています。

県内では、ところによって雷を伴った雨が降り続いていて、気象台と県は、那覇市、豊見城市、糸満市、久米島町、国頭村、東村に土砂災害警戒情報を発表しています。

これを受けて、那覇市小禄地区など一部の地域で避難指示が出されています。

14日午前0時の降り始めから15日午前11時半までの雨量は、渡名喜島で220.5ミリ、伊是名島では181.5ミリ、久米島空港で173.5ミリ、那覇市で147.5ミリを観測しました。

このうち、渡名喜島では午前11時10分までの12時間の雨量が211ミリと、2014年の観測開始以降で最も多くなりました。

15日は、沖縄本島地方では多いところで1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込みで、先島諸島では多いところで1時間に30ミリの激しい雨の降るおそれがあります。

また、16日正午までの24時間に予想される雨量は、多いところで、沖縄本島地方で100ミリ、先島諸島で80ミリとなっています。

気象台は、沖縄本島地方では土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒し、県内全域では落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。