北谷町 町内に宿泊した人対象に課税する宿泊税 導入へ調整

多くの観光客が訪れるアメリカンビレッジや人気のホテルがある北谷町は、町内に宿泊した人を対象に課税する宿泊税の導入に向け調整を進めています。

宿泊税は地方税の一種で、自治体が使いみちを決めることができ、ホテルや旅館の宿泊料に上乗せする形で徴収します。

北谷町は昨年度、宿泊税の導入に向けて地元の観光協会や宿泊業者から意見を聞くなどしてきました。

その結果、観光振興や観光客の増加に伴うゴミや騒音問題などの対策に必要な財源を確保するため、先月、導入することを決めました。

町は宿泊料金の2%を徴収する定率制の導入に向けて調整を進めているということで、宿泊税の導入を検討している県の動向を注視しながら最終的に決定するとしています。

一方、課税の対象から修学旅行生と引率者は外すということです。

今後、宿泊税の内容を条例で定め、総務大臣からの同意が得られれば再来年度から導入したい考えです。

北谷町の渡久地町長は「独自に税収を得ることによってほかの自治体にはない主体的な政策を作っていきたい。導入を検討している自治体や県と連携しながら、活発に議論するなどして導入に向けスピードアップを図りたい」とコメントしています。