南城市長の“セクハラ” 一部議員が第三者委の設置を市に要望

南城市では、古謝市長から「セクハラを受けた」とする申告が発端となって市議会に特別委員会が設置されています。
このうち、野党と中立の立場の議員は11日、第三者委員会の設置を市に要望し、古謝市長はNHKの取材に対し、「市役所内の状況を明白にするために必要なら設置を検討する」としています。

南城市では、古謝市長の元運転手の女性が「市長からセクハラを受けた」などと市に申告したことが発端となり、市議会に議長を除く議員全員による特別委員会が設置されています。

特別委員会は11日、市役所内でのハラスメントの実態調査を行うため、600人余りの市の職員に配布するアンケート用紙を準備し、市に手渡しました。

また、特別委員会のうち、野党と中立の立場の議員は、第三者委員会の設置を求める要望書を市の新垣郷太総務部長に手渡しました。

要望書では、▽専門的知見のある委員を選ぶことや▽委員の選任に市が関与しないこと、それに▽第三者委員会設置のために必要な条例の整備を求めています。

これに対して、新垣部長は「特別委員会で作成したアンケート用紙を11日午後、職員に配布した。この中でハラスメントの実態が把握された場合、第三者委員会の設置を前向きに検討する」と述べました。

また、古謝市長はNHKの取材に対し、「市役所内の状況を明白にするために必要なら設置を検討する」と述べました。

一方、古謝市長は、元運転手に対するセクハラについては、「いずれ裁判で明らかになる」と述べて改めて否定しました。