旧暦3月3日の11日 沖縄の伝統行事「浜下り」行われる

4月11日、旧暦の3月3日は沖縄の伝統行事「浜下り」の日で、県内各地の海岸で、海に向かって健康を祈願したり、潮干狩りをしたりする姿が見られました。

このうち、沖縄市泡瀬の前之浜では、地元の女性を中心におよそ60人が参加して浜下りが行われました。

女性たちは、まず、砂浜に置いた台に揚げ菓子の「三月菓子」や食紅で染めた卵が入った色鮮やかな重箱を並べました。

そして、午後2時になって干潮が近くなると、海に向かって手を合わせて健康を祈願し、はだしになって足や手を海水につけて身を清めていました。

中には、ことしが初めての浜下りだという4か月の女の子もいて、30代の母親は「健康に育ちますようにと願いました。伝統的な行事なので、残していきたいです」と話していました。

このグループの浜下りは、コロナ禍で参加者を2割ほどに限ったり踊りをやめたりしましたが、ことしは5年ぶりに例年どおりに開催したということです。

海岸では潮干狩りを楽しむ人たちの姿も多く見られました。

毎年参加している60代の女性は「天気にも恵まれてよかったです。子どもの頃からずっと続けている大切な行事で、もともと女子会のような楽しい行事ですので、前の日から重箱を作って楽しみにしていました」と話していました。