名護市辺野古沖 代執行に伴う工事着手3か月 抗議活動続く 

アメリカ軍普天間基地の移設先になっている名護市辺野古沖で、国が代執行に伴う工事に着手し、10日で3か月です。
現場では移設に反対する人たちが抗議活動を行っています。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国はことし1月10日、大浦湾側の区域の埋め立てに向けた工事に着手しました。

10日午前、現場では海に石材を投入する作業は確認できませんでしたが、辺野古崎の周辺で新たな護岸を造成する工事が進められていました。

移設工事に必要な土砂について国はこれまで、名護市と隣接する本部町の採石場から採掘されたものを使っていましたが、今月1日からは代執行後では初めて国頭村の採石場から土砂の搬入を始めました。

一方、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍キャンプシュワブの工事車両が出入りするゲートの前では、移設に反対する地元の住民などおよそ20人が座り込みを行い「新基地建設NO」などと書かれたプラカード持って工事の中止を訴えていました。

また、海上ではカヌーや船に乗った移設に反対する人たちが抗議活動を行っていました。

宜野座村の82歳の男性は「国が辺野古に基地を造ると言って20年以上たったのに今も完成しないのは、県民が反対しているからで、国はその声を聞くべきだ」と話していました。