沖縄県のPFOS検査 那覇市と宜野湾市で同じ量を検出

有害性が指摘される有機フッ素化合物のPFOSなどについて、県が管理するすべての下水処理施設で行った最新の検査では、那覇市と宜野湾市の施設の汚泥1キロあたりで同じ量が検出されたことがわかりました。

3年前、アメリカ軍は、有害性が指摘される有機フッ素化合物のPFOSやPFOAを含む処理済みの汚水を普天間基地から流しました。

これを受けて県は、下水処理施設の「宜野湾浄化センター」で、汚泥などに含まれるPFOSなどの濃度を定期的に検査してきましたが、先月は、県が管理するほかの3つの下水処理施設に対象を拡大して検査を行い、その結果を公表しました。

それによりますと「那覇浄化センター」では、脱水した汚泥1キロあたり16マイクログラムのPFOSとPFOAが検出されたほか、うるま市にある「具志川浄化センター」では8マイクログラム、「西原浄化センター」では5マイクログラムとなっています。

「宜野湾浄化センター」で1月に行った直近の検査では16マイクログラムが検出されていて、「那覇浄化センター」と同じ量となっています。

汚泥に含まれるPFOSなどの量をめぐっては、国の基準値が設けられていません。

ただ、汚泥が農作物の肥料として再利用されていることなどから、県は国に対し基準値の設定を引き続き求めていくことにしています。