新型コロナのコールセンター委託会社 県に963万円過大請求

県は新型コロナのコールセンターの運営を委託していた会社が去年、人件費およそ1000万円を過大に請求していたと発表しました。
この会社には4年前から業務を委託していて、県はほかにも過大請求がないか調べることにしています。

県は5日、会見を開き、新型コロナのコールセンターの運営を委託していた「日本トータルテレマーケティング」から、去年4月から5月にかけて人件費963万円余りを過大に請求され、支払っていたと発表しました。

この会社は去年、京都市から委託されたコロナ関連の業務でおよそ9億円を過大に請求していたことが分かり、詐欺の疑いで警察に告訴されています。

県が勤務実績や受電記録などを調べたところ、▽オペレーター経費の重複請求や、▽タイムシートの書き換えによる勤務時間の水増しなどが確認されたということです。

県は4年前からこの会社に業務を委託し、総額で6億8000万円余りを支払っていて、ほかにも過大請求がないか調べることにしています。

県保健医療介護部の糸数公部長は「大変残念であり、強い憤りを感じている。早急に全額返還させるとともに、県では今回の事案を受け、関係部局と連携し、どのような対応が可能か検討するなど厳正に対処していく」と述べました。

県は、刑事告訴に関しては、今後、顧問弁護士と相談して対応を検討するとしています。