今月就任 11管区海保の坂本本部長「領海警備に万全期す」

今月就任した第11管区海上保安本部の坂本誠志郎本部長が5日、記者会見を開き、尖閣諸島周辺海域の領海警備に万全を期す考えを示しました。

今月1日に就任した坂本本部長は熊本県出身の57歳で、これまで第11管区海上保安本部の次長を務めていました。

会見で坂本本部長は、中国海警局の船がことしもたびたび領海に侵入していることについて、「尖閣諸島周辺海域における中国海警局の動向はやはり厳しさを増している」と指摘しました。

そのうえで、「基本的な方針はこれまでと変わらず、中国海警局への対応としては常に相手の勢力を上回る巡視船を配備し、領海警備に万全を期していく。海警局側のわずかな変化も見逃すことなく、想定される事態に向けてしっかり訓練を重ねていく」と述べました。

また、ことしに入ってマリンレジャー中に事故に巻き込まれた人が13人に上っていることについて、「去年の同じ時期と比べても多く発生している状況で、本格的なレジャーシーズンが始まる前に、警察と合同でダイビング事業者への安全指導や観光客への啓発に前倒しで取り組んでいる」と述べ、海の事故の防止に取り組んでいく姿勢を示しました。