やんばるの山林の珍しい植物「イルカンダ」が見ごろ 国頭村

沖縄本島北部、やんばるの山林で見られる珍しい植物、「イルカンダ」の花が国頭村で見ごろを迎えています。

「イルカンダ」は、沖縄のことばで色を「イル」、つるを「カンダ」と言うことから、その名がついたとされています。

国頭村にある観光施設、「大石林山」の遊歩道では、「イルカンダ」がことし2月下旬ごろから花を咲かせ始めました。

「イルカンダ」はマメ科の植物で、周りの木につるを巻きつけながら成長し、花の一つ一つは直径5センチほどの深い紫色でブドウの房のように無数に垂れ下がっています。

観光客などが顔を近づけて眺めたり、香りをかいだりして楽しんでいました。

東京から訪れた女性は、「華やかさはないですが独特の形で、今まで嗅いだことない香りです」と話していました。

観光施設のスタッフ、服部貴昭さんは、「個人的にはごま油に近い匂いがして、見た目とはギャップがあります。やんばるでこの時期にしか見られないのでぜひ見ていただきたいです」と話していました。

「イルカンダ」の花はあと1週間ほど楽しめる見通しだということです。