那覇市 LRT=次世代型路面電車 整備計画の素案を発表

那覇市内の交通渋滞の解消に向けて、市は2040年度を目標にLRT=次世代型路面電車を導入する整備計画の素案を発表しました。

那覇市内では、慢性的な交通渋滞の解消が課題となっていて、市は2010年ごろから新たな公共交通ネットワークの整備に向けて検討してきました。

こうした中、28日、知念市長が記者会見を開き、LRT=次世代型路面電車を導入したい考えを正式に発表し、整備計画の素案について説明しました。

素案では、▽県庁北口から県立南部医療センター付近を結ぶおよそ5キロの東西のルートと、▽県庁北口と若狭海浜公園付近を結ぶおよそ1キロの東西の支線、それに▽新都心から真玉橋付近を結ぶおよそ5キロの南北のルートの3つのルートが計画されています。

市の試算では、建設費はおよそ480億円に上り、このうち270億円は国の補助金を活用して賄う方針です。

知念市長は「既存のバスやタクシーと連携することで、人々の移動をスムーズに、さらに住みよい街へと発展させていきたい」と述べました。

市は、東西のルートの整備を優先して2040年度の開業を目指す一方、南北のルートの開業については今のところ決まっていないということです。

市では今後、市民などから意見を聞くパブリックコメントを実施し、国や県などの合意を得たうえで、2026年度末までに全体の整備計画を策定したい考えです。