ドリフトダイビングで1人死亡1人不明 主催業者が事業停止に

去年9月、沖縄県の西表島の沖合で、潮の流れに乗って海中を移動するドリフトダイビングをしていた2人が流され、1人が死亡し1人が行方不明となった事故で、県公安委員会はツアーを主催した業者に、20日間、事業を停止するよう命じました。
ダイビング業者が事業停止となるのは、県内では初めてだということです。

28日から20日間の事業停止となったのは、竹富町の西表島でマリンレジャーを運営する「ホットマングローブ」です。

去年9月にこの業者が主催したドリフトダイビングのツアーでは、男性2人が流されて1人が死亡し、1人が行方不明となりました。

ドリフトダイビングは、潜ったまま潮の流れに乗って海中を移動するもので、警察によりますと、この日は5人の参加者に対し1人のガイドがついていて、ガイドに先に浮上するよう指示され、一緒に行動しなかった2人がその後、行方が分からなくなったということです。

県公安委員会は、この業者が県の条例で定められた水難事故の防止や人命救助を図るための措置をしなかったとしていて、ダイビング業者が事業停止となるのは、県内では初めてだということです。

ドリフトダイビングをめぐっては、先月、与那国島の沖合で女性が体調不良を訴えて死亡したほか、去年6月には、糸満市の沖合で男女7人が一時行方不明になるなど事故が相次いでいます。

警察は夏のマリンレジャーシーズンに向けて、水難事故防止を徹底するよう呼びかけています。