石垣島でセイシカの花が見頃 県営バンナ公園で今月いっぱい

石垣島では、薄い桃色のかれんな花をつける「セイシカ」が見頃を迎え、訪れた人たちの目を楽しませています。

「セイシカ」は、国内では石垣島と西表島にのみ自生するツツジ科の植物で、直径7センチほどの薄い桃色の花を咲かせます。

石垣島の県営バンナ公園では今月はじめから咲き始め、ちょうど見頃を迎えていて、訪れた人たちの目を楽しませています。

「セイシカ」は、山奥の傾斜地にひっそりと花を咲かせることから、かつて「幻の花」とも言われていましたが、最近では挿し木などで苗を増やし、公園や住宅地でも見られるようになりました。

花のまわりでは、チョウやハチなどが蜜を求めて飛び交っていました。

県外から観光で島を訪れている親子は「初めて見ましたが、優しい花です」とか、「きれいでかわいい。ツツジなのにこんなに背が高いものは初めて見ました」などと話していました。

地元の70代の男性は「モモとサクラとデイゴを足したみたいな色で、石垣島の季節のシンボルだと思います」と話していました。

「セイシカ」の花は、今月いっぱい見頃が続く見通しだということです。