米軍キャンプ瑞慶覧の一部地区 緑地公園として共同使用へ

アメリカ軍キャンプ瑞慶覧の一部地区について日米両政府は今月末から緑地公園として共同で使用することを決め26日、沖縄防衛局の担当者が地元の自治体を訪れ記念の式典を開くことなどを伝えました。

沖縄市と北中城村にまたがるキャンプ瑞慶覧の「ロウワ−・プラザ住宅地区」は広さがおよそ23ヘクタールで、2013年に日米間で返還計画がまとまり来年度以降に返還が予定されています。

現在、返還の条件になっているアメリカ軍の家族住宅の移設工事が進められていて、日米両政府は今月末から一部を緑地公園として共同で使用することを決めました。

これを受けて、沖縄防衛局の森広芳光企画部長が26日午後、沖縄市役所を訪れ、平田嗣巳副市長に今月30日に記念の式典を開くことなどを伝えました。

これに対し、平田副市長は「公園として使用できることは返還に向けた第一歩だと考えている」などと述べました。

今回の共同使用について木原防衛大臣は県民の生活の利便性の向上や基地の負担軽減の目に見える効果の1つになるなどとしています。

一方、「ロウワ−・プラザ住宅地区」の返還をめぐり、地権者で作る団体は、商業施設などを設け地域の活性化につなげていこうと来年度、跡地の利用計画を策定することにしています。