石垣島最北端 平久保小学校が閉校 児童数が減少

石垣島の小学校が児童数の減少などで閉校することになり、23日、卒業生たちに惜しまれながら閉校式が行われました。

石垣島の最北端に近く、中心部から離れた場所にある平久保小学校は、児童数の減少や体育館などの老朽化で3年前から休校していましたが、併設する幼稚園とともに今月で閉校することになりました。

23日は、卒業生や地域の人たちなど100人ほどが集まって閉校式と閉園式が行われ、校歌や園歌の斉唱や思い出の写真などの上映が行われました。

この中で、歴代の校長を代表して棚原広幸さんが「優しい保護者や地域の人たちの温かい心に支えられた学校でした。卒業生の皆さんは、地域の皆さんに愛されて、見守られながら仲間と過ごした尊い日々を忘れることなく、それぞれの目標に向かってまい進していくことを願っています」と涙ながらにあいさつしました。

そして、最後に参加者全員で、校章が描かれた小さな旗を振りながら、学校独自の「校歌ダンス」を踊って、思い出の詰まった校舎との別れを惜しんでいました。

最後の卒業生となった中学3年生の友利漣さんは「小学校生活は楽しかったです。悲しい気持ちはありますが、よい思い出が作れたのでよかったです」と話していました。

また、高校1年生の吉田宇良さんは「幼稚園から8年間過ごしてきたので、寂しい気持ちはありますが、人が少なくて閉校になってしまうことはしかたないです。これからも地域のために関わっていきたい」と話していました。