「いつまでも母校です」西表島の竹富町立古見小学校で閉校式

児童数の減少で今年度で閉校する西表島の小学校で22日、閉校式が行われました。

創立128年の西表島の竹富町立古見小学校は、児童数の減少などに伴い来年度から南に7キロほどの距離にある大原小学校に統合されます。

22日は閉校式が行われ、21日卒業式を終えたばかりの6年生2人と2年生1人のあわせて3人の全校児童と保護者それに地元の住民などあわせて200人ほどが参加しました。

この中で渡口里夏校長が「ここにいる3人の『古見っ子』や、卒業生にとって古見小学校はいつまでも母校です。この学校の卒業生だと誇りを持ってほしいです」とあいさつしました。

続いて3人の児童が学校の思い出や感謝の気持ちを述べました。

そして参加者全員で校歌に合わせて校章が描かれた旗を振りながら踊る「校歌ダンス」を披露して思い出の詰まった校舎との別れを惜しんでいました。

卒業生の中学1年生の男子生徒は「すこし寂しい気持ちもありますが、卒業生として頑張っていきたいです」と話していました。

また、沖縄が本土に復帰した昭和47年に新人の教師として赴任した山盛淳子さん(74)は「当時は体育館がなく運動場でマット運動をしたことなどを思い出し懐かしくなりました。これから新しい学校へ行く子どもたちの活躍を期待しています」と話していました。

【給食の調理担当を経験した親盛ヒロ子さん】

給食の調理担当として勤務した経験のある親盛ヒロ子さん(88)は「当時は自分で野菜を植えたりして給食を提供していましたが、子どもたちが『おいしいおいしい』と言って食べてくれたことが思い出です。寂しさがこみ上げてきて何とも言えない気持ちになりましたが、古見小学校でよかったです。古見小学校がいつでもあると思ってその思い出を大事にしていきたいです」と話していました。