PFOSなどの検査 県がすべての処理施設に対象を拡大

有害性が指摘される有機フッ素化合物のPFOSなどが下水処理施設の汚水や汚泥に含まれているかどうかを調べる検査について、県が、管理するすべての処理施設に対象を拡大していたことがわかりました。

2021年にアメリカ軍が有害性が指摘される有機フッ素化合物のPFOSやPFOAを含む処理済みの汚水を普天間基地から流したことを受けて、県は、宜野湾市にある下水処理施設「宜野湾浄化センター」で、汚水や汚泥、それに処理後の水に含まれるPFOSなどの濃度を定期的に検査しています。

この検査の対象について、今月から、県管理のすべての下水処理施設に拡大していたことが県への取材でわかりました。

新たに検査が行われているのは、那覇市にある「那覇浄化センター」と西原町にある「西原浄化センター」、それにうるま市にある「具志川浄化センター」です。

県は、検査結果を来月上旬までにホームページで公表したいとしています。

施設で処理された汚泥は農作物の肥料としても流通していることから、市民団体がPFOSなどの濃度を詳しく調べるよう県に求めていました。